
このような疑問に答えます。
記事の内容
- 人見知りこそ営業になるべき理由
記事の信頼性
- コミュ障だったが富士通営業を4年経験した。
こんにちは、元富士通営業の涼です
人見知りで悩んでいる就活生はいませんか?
人見知りって「人と仲良くなるのに時間がかかる」「口下手」「友達が少ない」のようにコミュ力が低いイメージがありますよね。
そのため、就活で営業職を最初から避ける人もいるでしょう。
「自分は人見知りだから営業にはなれないな。友達も全然いないし。お客さんとも仲良くなれる気がしない。」
しかし、私はあえて営業になることをおすすめします。
私自身、大学生の頃は非モテコミュ障ぼっちでしたが、営業になったことで変わりました。
今ではモテぼっちです。(ぼっちの部分は変わらずですが)
人見知りは根本的に変わっていないですが、どんな人とも一定のコミュニケーションを取れるほどには改善しました。
営業になるのは一種のショック療法です。
今回、なぜ人見知りが営業になるべき理由を説明します。
私がなぜ営業職を希望したか?
私は昔から人見知りです。
大学時代の友達は1人、大学院時代の友達も1人でした。
誰かといるよりも1人のほうが気楽と考えるタイプです。
就職するにあたって、「人見知りを改善したい」という思いがありました。
営業として強制的にいろんな人と関われば多少は改善するだろう、という見込みがありました。
なぜ人見知りこそ営業になるべきか?【コミュ力が改善する】
理由を順に説明します。
コミュ力が高い先輩から影響を受ける
営業職の先輩はコミュ力が高い人が多いです。
コミュ力のある人と一緒にいると、自分のコミュ力も自然と上がります。
例えば、先輩の話し方や振る舞いを自然と真似るようになります。
特に世話役の先輩からの影響は大きいです。
先輩がお客様に対して話したり、説明したりするのを見て、「自分もこのようにすればいいんだな」というのを見て学びます。
また、営業の先輩はチャラい人が多いです。
例えば、毎週合コンに行っている先輩からアドバイスをもらうことがありました。
「もっと自信を持って話しな。女は自信のある男に寄ってくる」「トークはテンポだ」「女と話す時はいかに中身のない話をするかがポイントだ」とアドバイスを受けました。
私の非モテぶりやコミュ障振りを見かねて、親切に教えてくれました。
また、合コンに誘われたり、キャバクラに連れて行ってもらうこともありました。
このように、営業になると周囲の人たちの影響でコミュ力が上がっていきます。
営業職は飲み会が多い
人見知りが営業になるべき理由として、飲み会が多いというのがあります。
私は飲み会が苦手で行かないようにしていますが、それでも飲み会でコミュ力が上がったのは確かでした。
飲み会はコミュケーションの訓練場です。
私の場合、入社当初の飲み会では何も話せませんでした。
先輩たちが話を振ってくれますが、声が小さかったり、緊張したりで上手く話せません。
質問されたことに淡々と回答するだけになります。
そして、他の人に話題が移ってきました。
それでも、何度も飲み会に出るうちに、場の振る舞い方が分かってきます。
自発的にテンションを上げる方法を見に付けたり、飲み会の適切な話題が分かったり、話の盛り上げ方が分かってきます。
飲み会を重ねることで、コミュ力は確実に上がりました。
営業としてコミュ力を上げざるを得ない
営業になると、仕事をするためにコミュ力を上げざるを得なくなります。
例えば、外線から電話がかかってきたら出ないといけません。
最初はキョドります。不自然なほど丁寧に話したりします。
それでも何度も何度もかかってくると、だんだん慣れてきて落ち着いて話せるようになります。
客先でも同様です。
営業だと初対面のお客様と会う機会も多いです。
私の場合、最初は打合せで会話が続かずに沈黙することもありました。
気まずい空気感でした。
「これではいけない」と思い、人見知りを改善する本やトーク力に関する本を読んだり、試行錯誤をする中で改善していきました。
このように営業になると必要に迫られてコミュ力が上がります。
営業になると人当たりがよくなる
営業はお客様と接する仕事のため、自然と人当たりがよくなります。
ある意味、美容師や飲食店の店員のような接客業と言ってもいいです。
例えば、お客様の発言にイラッとしても、穏やかに受け答えします。
お客様に嫌われたら仕事をもらえないからです。
また、お客様には様々なタイプがいます。
優しい人だけでなく、怒りっぽい人、ネチネチしている人、重箱の隅をつつく人、何でもベンダーのせいにしてくる人、わがままで無理難題を言ってくる人もいます。
いろんなタイプのお客様を相手にしている内に、営業として角が取れていき、人に好かれる性格になります。
学生の頃は好きな人とだけ付き合っていればよかったですが、営業になるとそうはいきません。
気が合わないお客様でも笑顔で接する必要があるので、コミュ力は自然と上がります。
一方で、社内の事業部や間接部門は人当たりのよくない人が多いです。
例えば、以下のような人たちがいました。
- パソコンについて問い合わせの電話をしたら、いきなりヒステリックに怒ってきたおばさん(第一声から怒っていた)
- 若手と分かるやいなやタメ口に切り替えるおじさん
- 上手く理解してもらえないと、キレ気味になるサーバの拡販部門
彼らはお客様と接する仕事をしていません。
社内相手なので、コミュニケーションが雑でも仕事として成立してしまいます。
営業職はお客様相手なので、雑な話し方は絶対にできません。
営業になると丁寧なコミュニケーションを身につけることができます。
【補足】人見知りの営業ならではのメリット
「人見知り=営業に向いていない」というのは誤りです。
私はコミュ力を改善するために営業になりましたが、人見知りだからこそのメリットもあると感じました。
私が感じた人見知りの営業のメリットを紹介します。
人見知りはお客様に信頼される
人見知りは営業に向いていないと思っていませんか?
私は人見知りのほうが営業に向いていると考えています。
営業の中には、口の上手い人もいます。
誰とでも仲良くなれて、場を盛り上げることができて、面白い話ができるタイプです。
しかし、お客様が求めているのは必ずしも口達者な営業ではありません。
誠実にお客様のことを考えて、行動してくれる営業です。
口下手で話すのが遅くても、一言一言一生懸命に話してくれる営業をお客様は信頼します。
また、お客様だって明るくて活発な人ばかりではありません。
人見知りや静かに喋りたいお客様もいます。
人は自分と同じタイプの人に親近感を抱きます。
人見知りの営業は人見知りのお客様に強いです。
人見知りは話好きなお客様から好かれる
人見知りは話すのが苦手です。
自分の考えを相手に伝えることに苦手意識を持っています。
例えば、「考えを否定されるのが嫌だから話したくない」「上手く話せないから話したくない」といった理由から自ら進んで話そうとしません。
結果的に聞き役に回ることが多くなります。
これが逆に営業としては強みになります。
話好きなお客様にとっては、話し相手としてピッタリだからです。
お客様は「自分の話をしっかり聞いてくれた」と感じて営業に好感を抱きます。
一方で、口達者な営業は自分の話ばかりしてしまいます。
傍から見ると、場が盛り上がっているように見えます。
しかし、お客様としては話せない分不完全燃焼の状態です。
トーク力が仇となるのです。
このように人見知りは聞き上手なので、話好きなお客様と相性がいいです。
以上です。