
このような疑問に答えます。
記事の内容
- GPAが2.4でも東大の公共政策大学院に合格できる
- 広島大学、公共政策大学院の成績証明書を公開
- 成績低いけど東大の講義についていけた
記事の信頼性
- 広島大学経済学部から東大の公共政策大学院に進学
こんにちは、フリーランスエンジニアの涼です
私は、広島大学経済学部から東大の公共政策大学院(経済政策コース)に進学しました。
学部のGPAは2.4でしたが、合格しました。公共政策大学院に合格するのに高いGPAは必要ありません。
今回、学部の頃の成績証明書を公開します。東大の大学院を目指している方の参考になれば幸いです。あと大学院の成績証明書も公開します。
広島大学経済学部のGPAは2.4でした。
私は広島大学経済学部経済学科を2011年に卒業しました。成績表は以下のとおりです。

成績証明書・広島大学経済学部経済学科

成績証明書・広島大学経済学部経済学科(右側)

成績証明書・広島大学経済学部経済学科(左側)
GPAを計算すると2.4でした。お世辞にも高い数字とは言えません。
GPAは2.4
秀(A):22単位
優(B):35単位
良(C):49単位
可(D):22単位
総取得単位数:128単位
※GPA=(秀×4+優×3+良×2+可×1)÷総取得単位数
一番多い評価は良です。秀ではありません。東大の大学院だからといって、成績はオール秀である必要はありません。
志望コースに関連する科目の成績は高いほうがいいかも
院試を受けた経験からすると、GPAは院試の合否と無関係だと感じました。
筆記試験でほぼ合否が決まる印象です。
しかし、志望するコースに関連する科目の成績はできるだけ上げておいたほうがいいかと思います。
例えば、経済政策コースを受けるなら、「マクロ経済学」「ミクロ経済学」といった科目です。これらの科目の成績が悪いと、面接官の教授は「マクロ経済学とミクロ経済学の成績がC...。他の経済学の科目も悪い成績。筆記試験の点数は高いけど、うちの講義についていけるのかな?」と考える可能性があります。
※なお、芸術学や倫理学など、経済学と関係ない科目は合否と無関係です。GPAを上げるために簡単な科目を無理に受けなくても大丈夫です。
院試の面接では成績やGPAについて触れられなかった。
院試の面接では、成績やGPAについては特に触れられませんでした。「マクロ経済学2の成績が『可』だけど大丈夫?」などとは聞かれませんでした。
東京大学公共政策大学院の経済政策コースの成績表を公開
記事の趣旨とは外れますが、大学院の頃の成績表も公開しておきます。
私は経済政策コースに2013年4月に入学し、2015年3月に卒業しました。

成績証明書・東京大学公共政策大学院経済政策コース

成績証明書・東京大学公共政策大学院経済政策コース
GPAを計算すると、なんと1.9でした。標準よりも低い成績です。
A:0単位
B:8単位
C:32単位
D:11単位
講義は休まず参加し、どの科目もテスト対策をしっかりこなしていました。しかし、成績はほとんどがBです。学部の頃に比べて、各講義の試験レベルが高かったです。
GAP2.4でも東大大学院の講義についていけたの?
学部のGPAは2.4でしたが、東大の講義には問題なくついていけました。
英語の必修講義があるが、リーディングとライティングができれば単位は取れる。
経済政策コースには以下の必修科目があります。
- Macroeconomics for public policy
- Practice Session for Macroeconomics for Public Policy
- Microeconomics
- Practice Session for Microeconomics
- Macroeconomics
- Practice Session for Macroeconomics
- Econometrics
- Practice Session for Econometrics
どの科目も、講師が英語で講義を行います。試験やミニテストも英語で解答します。
私は英語で講義を受けるのは初めてで、しかも東大の講義ということでビビってました。
しかし、実際に受けてみると、特に問題なく単位を取れました。(といっても、Microeconomicsの成績はCでギリギリでしたが...)
下記の点を満たしていれば、単位は取れます。
- 経済学の基礎を学習済
- 英語の教科書を読める
- 英語でライティングできる
順にお話します。
①経済学の基礎を学習済
→入門マクロ経済学や入門ミクロ経済学ぐらいの内容を入学前に理解できていれば、授業についていけます。経済政策コースの経済学の講義は、学部レベルの内容です。特別難しい内容は扱いません。
②英語の教科書を読める
→Advanced Microeconomic Theory、Introductory Econometrics: A Modern Approachといった教科書を使用します(入学年次によって、指定される教科書のエディションが異なるので注意)。「英文の教科書をスラスラ読むことはできない。でも不明点は辞書で確認しながら読める」というのであれば大丈夫です。TOEFL iBTのリーディングスコアが20を超えていれば、問題なく読めるはずです。
③英語でライティングできる。
→試験問題は英語です。英語で解答を作成する必要があります。TOEIFL iBTのライティングスコアが15程度あれば、問題ないかと思います(私は14でした)。講義中に講師から当てられることはないので、スピーキング力は不要です。院試の面接を受けましたが、スピーキング力は重視していないようでした。
他の科目はついていけた?
経済政策コースでは、卒業するために経済学以外の講義も受ける必要があります。
例えば、法律分野、政治分野です。私が受けた法律・政治系の科目については、講義に全て出席し、講義で話されたことを丸暗記してテストに望めば、単位を落とすことはまずなかったです。
まとめ
今回、東大の公共政策大学院の経済政策コースは、低いGPAでも合格できることをお伝えしました。ご参考になれば幸いです。
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