
このような疑問に答えます。
記事の内容
- 東大院へ学歴ロンダリングした話
- 東大院の入試難易度が低い理由
- 東大院に合格するためにやるべきこと(全力で書きました)
記事の信頼性
- 2015年に地方国立大学から東京大学公共政策大学院に合格。
こんにちは、涼です。
大学の学歴が低いことで悩んでいる方はいませんか?
そんな方には学歴ロンダリングがおすすめです。
学歴ロンダリングとは、今の大学よりレベルの高い大学院に進学することです。
学歴ロンダリングすれば最終学歴を上書きできます。
例えば、Fラン大学だったとしても、東大院を出れば、「東大院卒です」と言えるようになります。
また、大学院の入試難易度は驚くほど低いです。東大院でもやり方を間違わなければ楽に入学できます。
私が受験した当時は、ネットに院試の情報が不足していて苦労しました。
今回、私の経験をもとに東大院の合格体験記と、学歴ロンダリングのよくある疑問などを書きます。ぜひご覧ください。
※ちなみに受験結果は以下のとおりです。
受験結果
- 東京大学公共政策大学院 合格
- 東京大学大学院経済学研究科 不合格 ※一次試験で不合格
- 一橋大学経済学研究科 合格
- 一橋ビジネススクール 不合格 ※二次試験の面接で不合格
なぜ東大院へ学歴ロンダリングしようと考えたの?
私は東大院へ学歴ロンダリングしようと考えた理由は以下のとおりです。
- 学歴コンプレックスを解消したかった。
- 将来起業した時に備えてリスクヘッジしたかった。※東大院卒であれば就職に困ることはないだろうという考え
院試を受ける理由としては不純な動機です。
「この大学院で学びたいことがある」「もっと専門性を深めたい」というのが本来あるべき姿です。
しかし、動機なんて正直何でもいいと考えます。
時間とお金をかけるだけのメリットがあれば行く。ただそれだけです。
※堀江貴文の本『夢をかなえる「打ち出の小槌」』に東大院へ学歴ロンダリングする話が書かれていたのも、受験のきっかけになりました。東大ブランドの信用が高いことが書かれています。
東大院へ学歴ロンダリングしていじめらた?妬まれた?バカにされた?
学歴ロンダリングに関してのよくある疑問にお答えします。
学歴ロンダリングすると内部生からいじめられるの?
→内部生からいじめられることはありません。
東大の学部出身の人から、不当に扱われることはありませんでした。
みんないい人ばかりです。「○○大学出身だからダメだ」「学歴を上書きしてずるい」とかそんな話は全く出ませんでした。
そもそも出身校の話題自体が出ません。
学歴ロンダリングで嫌な思いをしたことは2年間で一度もありません。
ちなみに、公共政策大学院は他大出身が半数以上を占めています。私のコースは早稲田、慶応、立教、上智、学習院から来た人が多かった印象です。日東駒専出身は自分の周囲ではいませんでした。
学歴ロンダリングすると、会社に入ってから妬みを受けるの?バカにされる?
→学歴ロンダリングしても妬みを受けたことはありません。
私は大手メーカーの入社5年目の営業ですが、学歴ロンダリングについて指摘されたことはありません。
会話中に出身大学の話になった時、「○○大学を出た後に、東大院を出ました」と言いますが、「そうなんだ」「東大院ってすごいね」という反応をされて終わりです。
「学歴ロンダリングかよ」なんて言われたことはありません。(もしかしたら心の中で思っている人もいるかもしれませんが)
また、そもそも会社で自分の学歴を話す機会は少ないです。
自分の出身大学や大学院を開示するのは、同期や所属する部の人たちぐらいです。
他の部署や取引先に対して「あなたの出身大学はどこですか?」なんて質問はしません。
ネットを見すぎていると、世の中の人全てが学歴を気にしている感覚になりがちですが、実際はそうではありません。
他人の出身大学に執着する人は少数です。そもそも人は他人の学歴をあまり気にしていません。
学歴ロンダリングしても、会社で妬みを受けることはありません。
学歴ロンダリングは就活でどう扱われる?
学歴ロンダリングは、就活である程度有効です。
まず、東大院を卒業すれば有名な企業の学歴フィルターを越えられます。
私は三菱商事や三井物産などの商社の面接を受けることができました。(でも一次面接で速攻で落ちました)
エントリーシートや筆記試験は通過できます。
出身大学の学歴では面接を受けれないレベルだったので、東大院ブランドが効いたのは確かです。
ただ、コンサル業界は通用しませんでした。
コンサルは学部がどこかを重視しているようです。
マッキンゼー、ボストンコンサル、BCGなどはエントリーの段階で落とされました。デロイトの一次面接は受けれましたが、敗退しました。
学歴ロンダリングが有効かは、面接官次第といったところが大きいように感じます。
例えば、Fラン卒の就活生と、Fラン卒で東大院卒の就活生だったら、普通に考えて後者のほうが頭がいい印象があります。
しかし、面接官が「東大院は簡単で誰でも入れる」「出身大学の学歴だけ信用する」と考えていたら、東大院ブランドは通用しません。
こればかりは実際に面接を受けてみないと分かりません。
東大院の入試難易度が低い理由(専門科目だけ勉強すればいい)
東大院の入試難易度は低いです。
専門科目とTOEFLの2つだけです。この科目数の少なさがポイントです。
TOEFLについては、大学入試やTOEICなどで英語学習をしていれば基礎力はある程度あるはずです。
東大の院試でTOEFLは足切りに使われるだけなので、一定のスコアを取れればそれ以上の勉強は不要です。
つまり、英語力があれば、専門科目1つ勉強するだけで済みます。
コスパ抜群です。
一方、学部入試は大変な労力がかかります。
英語、数学、国語、化学、物理、日本史などの多く科目を勉強しないといけません。
院試のほうが圧倒的に楽です。
東大院合格のためにやるべきこと【徹底解説】
具体的に東大院試の対策を書きます。
大学院入試は情報収集が命
東大院に限らず、院試の情報は世の中にあまり出回っていません。
そのため、合格はいかに良質な情報を入手するかにかかってます。
以下の方法で情報収集できます。
情報収集の方法
- 東大院に通っている人に会う
- 東大院合格者のブログを読む
- 本で情報収集する
- 院試の予備校に通う
東大院の知り合いがいるなら、どのように勉強したのかを聞きましょう。
東大院合格者のブログを読むのも有効です。
院試の予備校は、1人で勉強するのが不安な人、モチベーションを維持するのが難しい人であれば検討するのもありです。ただ、特には行かなくても問題ないかと考えます。
本で情報収集もしておいたほうがいいです。
下記の本は両方とも東大院に関する情報が詰め込まれていますのでおすすめです。
※なお、入試説明会は特に参加しなくてもいいかと思います。一般的な説明がされるだけと考えていたので、私は入試説明会は行きませんでした。受験勉強仲間を作る目的で参加するならありかもです。
受ける大学院を決める(併願は必ずする)
情報収集したら受験する大学院を決めます。
「チャレンジする大学院」と「確実に受かる大学院」の両方を決めましょう。
私は下記の4つを受験しました。
- 東京大学公共政策大学院 合格
- 東京大学大学院経済学研究科 不合格 ※一次試験で不合格
- 一橋大学経済学研究科 合格
- 一橋ビジネススクール 不合格 ※二次試験の面接で不合格
今思えばリスクがありました。
滑り止めの大学院を受けていなかったからです。
これは、東大と一橋以外に行きたい大学院がなかったというのが理由です。
ただ、滑り止めの大学院も受けたほうがいいのは確かです。
成績証明書(学部の成績が悪くても東大院に受かる)
学部の成績証明書も提出する必要があります。
ただ、学部の成績は悪くても大丈夫です。
私の成績は以下の通りでした。
大学の成績
- 全128単位取得
秀:20単位
優:35単位
良:47単位
可:26単位
GPAは2.4なので低かったです。
良が一番多いです。東大院合格者の中でも成績は低いほうだったと思います。
東大院だからといって高い成績が求められるわけではありません。
面接でも成績の低さは指摘されませんでした。
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筆記試験
私は筆記試験のウェイトが東大院試において最も高いと感じました。
筆記試験対策で重要なのが過去問の入手です。
※たとえば東大院の経済修士なら文学部複写センターで入手可能です。
筆記試験で高得点を取るコツは過去問を徹底的にやり込むことです。
過去問を分析して、よく出る分野の問題を見極めます。出ない分野の問題は解かなくて大丈夫です。闇雲に市販の問題集を解きまくるのはよくありません。
なお、私が受験した公共政策大学院のコースですが、ある東大教授が出版している問題集と過去問の内容が一致していました。問題文の数字だけが異なっていたのです。
ここに気づけたのは大きかったです。
教授が入試問題の作成を面倒くさがって、問題集からそのまま抜き出したのでしょう
私はその教授の問題集を何度も解きました。
入試中に「お、この設問はあの問題集と同じ設問だ」というのが何度もありました。
院試の問題を担当している教授が内部にいます。
東大の教授が出版している問題集を調べてみましょう。
口述試験(面接)
東大の公共政策大学院の口述試験は10分程度で終わりました。
「なぜ本学科を受けようと思ったのか?」「本学科で何をしたいのか?」など一般的な内容を聞かれました。
専門的な内容を深く突っ込まれることはありませんでした。
また、「TOEFLのリスニングが低いけど大丈夫?授業の一部は英語で行われるよ」と聞かれました。
提出したTOEFLのスコアは65点でした。低いスコアですが「はい、大丈夫です」と自信満々に答えました。
笑顔でやる気に満ち溢れた感じで話せば受かるかと思います。
口述試験は人柄を見ているような気がしました。
合否については、ほとんど筆記試験で判断している感じでした。
TOEFLのスコアシートを提出
志望したコースでは、TOEFLのスコアシートを出す必要がありました。
TOEFL iBTかPBTのどちらかを選べましたが、iBTを選択しました。
TOEFLは65点で提出しました。合計3回受けました。(1回目:48点、2回目:60点、3回目:65点)
リーディングだけ少し点数が高くて、22点でした。
事前にネット情報を調べていたら、リーディングが20点以上あれば受かるというのを見ていたので信じていました。
TOEFL対策で使った問題集は下記の記事に載せています。
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研究計画書
大学院入試では研究計画書の用意も必要です。
研究計画書とは、研究テーマ・研究目的・研究方法について書くものです。
私はネットで情報収集しながら、1人で作成しました。
今思えば非情にリスキーだったと感じています。
人生を左右する書類なのに、誰にも確認してもらってませんでした。
本も買わずにネットの情報だけで満足してました。
確実に合格するために下記の対策を取るべきでした。
研究計画書の対策
- 所属しているゼミの先生に見てもらう
- 友達に見てもらう
- 研究計画書の対策本を読む
なお、研究計画書の対策本を今買うなら、下記の本を選びます。
・大学院に合格する研究計画書の書き方
→大学院受験予備校の院長が、有名大学院に合格した研究計画書を47本解説付きで紹介しています。
・大学院に合格できる! 研究計画書 書き方実践講座
→こちらも合格した研究計画書が37本載っています。合格体験記も付いています。
合格した研究計画書に共通するポイントを洗い出して、自分の研究計画書に反映させましょう。
論文や参考業績は提出しなくてもいい
学科によっては、教授の推薦書や論文、参考業績などを任意で提出させるところがあります。
これは特に提出しなくてもいいと考えます。
下手な内容の物を出して、マイナス評価をもらうぐらいなら出さないほうが賢明です。
なお、私の志望コースは推薦書が必須だったので、ゼミの教授に書いてもらいました。
東大院に受かるまでの勉強時間はどれぐらい?
東大院の試験は9月にありました。
4月から9月までの6ヶ月間、朝10時から夜22時まで大学図書館にこもって勉強していました。
専門科目とTOEFLの勉強の日々です。個室にこもってずっと勉強です。疲れたら床で寝てました。
院試に落ちたら後が無いと思ってました。
部屋にあったプレステ3やWiiをブックオフに売り、一切の誘惑を絶ちました。
入学後に友達になった東大の内部出身の人は「院試前の1ヶ月勉強しただけ」と言ってました。(すごすぎワロタです)
やっぱり東大生は優秀だな...と感じました。
【補足】東京大学大学院での私の成績
東大院での成績は以下の通りです。
- 全51単位取得
A+:0単位
A:8単位
B:32単位
C:11単位
成績はいいほうではありません。
単位は2科目分落としました。
ただ、他大学出身でも東大院の講義についていける事は確かです。
【余談】一橋大学の院試で圧迫面接された話
一橋大学の経済学研究科を受験した時に圧迫面接をされました。
1次試験は過去問をしっかりやりこんでいたので無事通過できました。
問題は2次試験の面接です。
入室すると2人の面接官がいました。後から調べたら2人とも有名な教授でした。
「具体的に何をうちで勉強したいの?△△の部分をもっと深く教えて」
「○○の計算式をホワイトボードに書いてみて」
志望動機を詰めきれていなかったことや勉強不足が露呈しました。
自分は学歴ロンダリングしようとしていたので、特に志望動機を深掘りされると答えに詰まりました。
学部で専攻していた分野と別の分野を志望していたことも仇になりました。
教授たちは徐々に不機嫌になっていきます。
空気が一気に重くなりました。
「もうこれ120%落ちたわ。」と途中で確信しました。何を言っても突っ込まれると思ったので、後半は「分かりません」ぐらいしか言えなかったです。空気感にもビビってました。
30分間の面接が地獄のようでした。
しかし、なぜか合格していました。
面接内容はボロボロでしたが、どうやら筆記試験の結果がよくて合格していたようです。
結果的には、東大ブランドに憧れて東大院への進学を決めました。(マジで不純な動機です)
まとめ
今回、地方国立大学から東大院へ学歴ロンダリングした話を書きました。
学歴ロンダリングや東大院について、コメントいただけましたら回答します。(記事にも反映させていただきます)
卒業式でもらった学位記の写真を貼っておきます。

東京大学公共政策大学院の学位記